東京市場が始まる前の8時45分、野村が適時開示情報を発表した。
市場に衝撃が走った。米子会社で、2200億円の損失が起こる可能性があると発表したのだ。お客情報のため詳細は発表されていない。市場関係者の間では、すぐに、原因が特定された。ヘッジファンド「アルケゴス(アーキゴス)・キャピタル・マネジメント」に多額の損害が生じる可能性がある言う情報が、市場関係者の間で回った。資金を提供している野村に対し債務不履行の損失が発生すると言うのだ。(追証請求にファンドが応じられない状況)
先週末、ニュースメディアの株の投げ売りがあったが、これが、「アルケゴス」の投げ売りだと推測された。
午前の東京市場は、野村を別扱いし、全体としては堅調な相場になった。
しかし、後場になって一変する。
14時10分ごろから、ほとんどの株が下落しはじめ、東京市場が崩れ始めた。5分ほどで下落は止まり、すぐに戻り始めたが、その後は、乱高下した。
すぐに、その理由が分かった。クレディスイスも、「アルケゴス」の債務不履行で損害を被る可能性があるのが分かったのだ。他にも損害を受けたと思われる会社があるようだ。
東京市場は、上下はあったものの、何とか持ち直して終了した。
SNSでは、クレディスイスの損害は、40億ドル(4400億円)との観測が流れている。
しかし、市場関係者の多くは、他にも影響が出るだろうと見ている。
ブルーグバーグは、ゴールドマン・サックスの損失は軽微であると報道。モルガン・スタンレー、ドイツ銀行、UBSも、アルケゴスと取引があるが、内容は不明と報道している。
ロイターは「ドイツ銀、アーキゴス関連リスク少なく損失出ていない=関係筋 」と報道。
この影響は、どの程度かわからないが、市場関係者は、限定的と見る向きが多い。しかし、市場関係者の間では、レバレッジがを大きくとれる今、「アルケゴス」以外にもあるのではないかと見ている。
問題が広がる要素はないと思われるが、グローバル経済の現在、どんなつながりがあるかわからないのが怖い。
とりあえず、今日の出来事をまとめてみました
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